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  • ☆☆☆ヨーロッパの香りがした…
    メトロポリタン・ミュージアムのブラックタイ・パーティー☆☆☆
by Junko Kitahama, 5.14.2001


それは9月のある日、METで学芸員として働いている友人から 「来週木曜日の夜、新しいExhibition のオープング・パーティ−に 来ないか?」と誘われた。Invitation Cardを見せてもらうとブラック タイ着用でご来場を…と(もちろん英語で)プリントしてあったので、 私にとってNYのフォーマルなパーティーは初体験でもありすぐO.K. の返事をした。

Exhibitionは16世紀イタリアン・アート。私がもっとも好きな分野で一般 公開される前にじっくりと観ることができるのも嬉しかったが,何より 楽しみだったのが当日のご招待客(特に女性)のコスチュームだった。

その時私はNYにたった半月の滞在だったためフォーマルな服は持ち 合わせていなかった,が幸いしわにならない素材の黒のロング丈ワン ピースがあった。あれこれ考えた挙句、センスのいい女友達から赤と 少しの白を基調としたばらの柄入りシルクシフォンスカーフを借り足元 は日本から持っていっていた黒の、これもばらの柄入りで肌が透けて 見えるシルクのソックス、靴は…Nine West のバーゲンで買った黒の サンダルと決めた。鏡の前で合わせてみるとこれがなかなか素敵だった。 ワンピースが長袖で体にうまくフィットするタイプだったのも良かったし、 歩くと優雅に揺れる肩をすっぽり被う大判のスカーフが引き立っていた。 申し添えるとその時私は身長160cm、体重46キロとなかなかスタイルも 良かったのだ…今は、身長は同じでも体重はひ・み・つ。

1階のインフォメーションで19時に待っていると、颯爽とタキシードを着込 ん友人が現れた。自分も時々館内で日本美術の責任者としてオープニン グパーティーや寄付集めのパーティ−を催す彼は、やはりブラックタイが バッチリと決まっていて、さすがNY在住20年!と感心。

まず2階のExhibition会場へ…ゲストは結構多いが、それでもいつもに比べ れば邪魔されず自分の好きな角度や距離で絵画鑑賞できるのはすばらしい ことだった。

大変呑み助の友人にせかされ、パーティ−会場の1階ヨーロッパ彫刻が置 いてある吹き抜けのギャラリーに行った。南北に長い会場の両サイドに 各種アルコールが用意され、案内された席でゲストはまず好きな飲み物を ウエイターに注文。中央テーブルには沢山の種類のオードブルが銀皿の上 に上品に盛られていた。

まず’89ナパのシャルドネで乾杯。ボイルド・サーモンの野菜コンソメジェリー かためやキャビアが美味しい。次は10種類以上あるチーズの盛り合わせと ’89ボルドーの赤。

お腹が落ち着いたので、ぐるっと周りを見渡すとそこには大きく開いたドレス の胸に重そうな装飾品を着けたマダム達が…一見普通のスーツに見えるが ボタンがシャネルとか、かなりご年配夫婦なのに奥様が真紅のワンピースと 大粒の真珠のネックレス、イヤリングとブレスレット。会場には中世イタリア ルネッサンスを思わせる音楽が流れ、(後で知ったがMETのブックショップで 買えるCDだった)皆さん優雅に小さいテーブルをはさみお互い顔をくっつける ようにして仲良くおしゃべりしていた。また少し料理を取ろうと思い中央テーブル に出かけ自分の席に戻ったとき、隣席のご夫人が私の足元を指差し「その ローズ柄が浮き上がった素敵な靴下どこで見つけたの?」と親しげに話し掛 けて来た。「これ日本で買ったものなんです…」と答えたら「私もあなたの国に 行ってショッピングしたくなったわ。」と可愛い笑顔を見せた。彼女も胸元にドレ ープのある黒のセミロング丈のドレスだったが後で席を立つ時大きく開いた 背中から真っ白い肌が見え大変エレガントだった。

絵画鑑賞を終えたゲストは次々とテーブルにつきパーティ−は当分続きそう だったが、こういう席はあまり長居をせず少しお腹が満たされたくらいで退席 するのがマナーだと友人は教えてくれた。遠ざかるBGMに余韻を感じながら メインホール脇のクロークまで戻ってくるとそこはもう5番街の騒音が聞こえ あっという間に現実に返ってしまった。

レキシントンにある行きつけのすし店でお腹をしっかり満たし、Taxiでグランド セントラル駅まで送ってもらい、11時のホワイトプレーンズ行電車に間に合い 40分後にはタカホの家に着いた。 家人が起きていたので今夜のパーティー がどんなに素敵な雰囲気だったか、興奮して話したことを今も覚えている。 残念なのはその時の写真が1枚もないこと! (誰も写真を撮ったりしていな かった…)

大きなExhibition は大体年2回だが毎月届くカレンダーを見ると小さな企画展 は各ウイングで毎月沢山あるようだ。興味のある方は下記にアクセスしてみよう。

The Metropolitan Museum of Art
Special Exhibitions: May 2001
http://www.metmuseum.org/special/





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