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■留学生インタビュー■
- 第9回 黒澤直子さん
ファッション工科大学 (Fashion Institute of Technology)
Fashion Merchandising Management専攻
by Hironobu
Hamada in New York, 6.11.2000
・直子さんはどこで何を勉強しているのですか?
ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology, 以下FIT)のAssociate
Degree ProgramでFashion Merchandising Managementを1年間勉強しました。去年の5月に卒業して、今
はソーホーで働いています。
・FITでは具体的にどういったプログラムで勉強したのですか?
私の専攻はバイヤーやマーチャンダイザーとして働く為の勉強をするプログラムだったのですが、 実際にはファッションビジネス全般について多方面から学びました。どのような種類の小売店が
あるのか調べたり、どのように商品を流通し、どのように広告を出し、どのような人をターゲット にしてビジネスを行っているのか、といったことを総合的に学ぶわけです。ビジネス専攻なので、
ファッション デザインを学ぶわけではないのですが、希望すれば教養科目としてそのようなクラスを取ることも可能です。
Degreeを取るためには35単位必要で、1年で卒業できるようになっています。しかしながら、 これはもともとは2年のプログラムで、私は日本の大学を卒業しているので、Liberal
Arts、つま り、日本的に言うなら教養のクラスを免除されているため、1年で卒業できるわけです。した がって、入学時にそのような教養のクラスを取っていない人は、卒業するのに2年かかります。
・なるほど、日本で取った単位をトランスファー したということですか?
トランスファーしたというよりも、アプライする時に、日本の大学の成績証明書、卒業証書などを 送って、 その取った単位が認められれば、1年のプログラムに入学できるわけです。また、2年の
プログラムで入学が認められた場合でも、日本の大学で取得した単位をトランスファーすることは 可能です。
・具体的にどのようなコースを取りましたか? また、それらのコース内容について簡単に説明してください。
基本的には自分の専攻のコースを取る必要があるのですが、もし興味と時間があれば、他の 専攻のコースを取ることもできます。私も他の専攻のAccessory
Design, Window Display といった コースを取りました。これらは、卒業に必要な単位に含めることはできないのですが、興味が
あったので取りました。これらはデザイン系のコースで、実際にデザインの仕方を学び、 自分がデザインしたものをみんなの 前で発表したりするわけです。それがきっかけとなって、入学後、専攻を変える人も結構いるみたいです。
自分の専攻の中では、Fashion Merchandising, Advertizing & Promotion, Product
Development, Small Business, Product Knowledge, Business Practiceなどのコースを取りました。この
中でAdvertizing & Promotionのクラスが結構大変でしたね。このクラスは、グループワークなの ですが、自分たちで何か製品を考えて、その製品にはどのような特色があって、
それをどのように売り込むか、どのように広告を出すか、 といったケーススタディをして、論理的に商品の販売促進をしていく事を学びます。例えば、
新製品のレディースのスニーカーの広告を載せる雑誌を選ぶのに、その読者の数、年代、趣向、 販売されているエリア、などのデータを調べて、どれだけその雑誌に載せることによって
スニーカーのターゲットの女性に近づくことができるかを数字によって立証したりするわけです。 また、実際にコマーシャルをビデオで
作ったり、ポスターを作ったり、キャッチフレーズを作ったり、といったこともやりました。
・それはすごいですね。ぼくも「メルマガ」 を発行してるんですが、コンサルタントお願いしますよ(笑)。
いやいや。でも、このコースはすごくおもしろかったですね。大変は、大変でしたけど。特に私の 場合は、最初は英語力の問題があったので、他の人の足をひっぱらないようにするのが大変でした。
あと、Small Businessというコースもおもしろかったです。これは、実際に小売店を出すという ビジネスプランを立てていく
ケーススタディなのですが、私自身、Small Businessに興味を持っていたので。私は、かばん屋さんと いうことでケーススタディを行ったのですが、どこにお店を出すのか、どこから仕入れるか、
といったことから、 お店の Mission、これは、店の存在する意義といったことなのですが、これは私の始めようとしている
ビジネスは、 現社会に欠けている、だから、私が始めれば成功できる、といったことまでをコースワークとして 行ったわけです。
このコースは専攻内の選択教科で、2セメスター目に取ったのですが、最初のセメスターに取った、Advertizing & Promotion
のコースがすごく役立ちました。結局、それぞれのコースがうまくつながっていて、 卒業する頃には、だいたいすべての分野について理解できるようになっています。
・なんか、聞いていて、すごく楽しそうですね。 ちなみに、FITには他にどんな専攻があるのですか。
他にはビジネス系だと、Advertizing & Marketing Communications、International
Trade and Marketing など、デザイン系だと、 Fashion Design, Advertising
Design, Photography, Patternmaking, Interior Designといったことを専攻できますね。
・そうですか。ところで、直子さんはアメリカに来てどれくらい
ですか?
アメリカに来て2年になります。1年でFITのプログラムを終えて、それから1年間ソーホーの ショールームで働いています。
・直子さんがアメリカに留学しようと思ったきっ かけは何ですか?
留学しようと思ったきっかけは、日本で大学生だった頃、卒業後の進路を考えはじめた時、 大学を出て普通に就職してしまうことが考えられなくて、留学を考えました。日本の大学では
文学部だったのですが、将来の仕事につながる専門的な ことを勉強してみたいという気持ちがあったのと、あと、ちょっと外国に行ってみて、日本とは
違った国を自分の目で見て自分の視野を広げたい希望がありました。だから、たまたま私は、 ファッションに興味があり、 その分野のビジネスを勉強するのに最も適している実践的なプログラムが
FITにあったのでアメリカに来ました。
その中でFITが最も実践的なことを勉強できると思ったので、FITを選びました。
・そうですか。FITのクラスの雰囲気なんかはどんな 感じですか?
クラスは一般的にどのクラスも厳しいです。入った直後に30枚のレポートを提出しなければなら ないことがあったのですが、その場合、文法なんかをだれかに見てもらわないといけなかったの
で大変でした。人種の構成は、私の専攻では90%以上がアメリカ人でしたね。留学生では韓国人が 多かったです。日本人はわりと少なかったですね。
・直子さんは、留学をどのように準備しましたか?
全部1人で準備しました。大学時代に、語学研修などもあったし、大学のアメリカ人の先生にも 相談にのってもらえたので助かりました。
・そうですか。TOEFLはどうしましたか?
TOEFLの教材を買って自分で勉強したのと、TOEFLの直前に数週間TOEFLの塾に行きました。 基本的には一人で勉強していたのですが、後少しというところから点数をあげるのは結構
大変でした。
・FITはTOEFLを何点要求しているのですか?
550点です。
・推薦状はどのように準備しましたか?
推薦状は、私は当時大学生だったので、大学のゼミの先生と、その他、授業を取っていた先生に お願いしました。それで、問題なかったです。
・奨学金はもらってましたか?
いいえ、もらってませんでした。やはり、州立大学で外国人が奨学金をもらうことは難しいと 思います。はじめにBank Statement、つまり銀行の預金残高を提出することを要求されて、そこに、
十分な預金残高がないと入学は認められません。ニューヨーク州の住民に対する奨学金の プログラムはたくさんあるみたいですが。しかしながら、ニューヨーク州以外の出身者も
最初のセメスターは不可能ですが、成績がよければ奨学金をもらうチャンスはあるみたいですが。
・ちなみにFITの学費はどれくらいですか?
1年間で$7000ぐらいでしたね。ただ、私はサマーとウインターのクラスを取ったので。 スプリングとフォールは、1学期あたり$3000ぐらいだったと思います。
・留学準備で一番難しかったことは何ですか?
一番難しかったことですか。何でしょうか?特に思い当たることはないですね。ただ、最初に 住むところなんですが、寮に入ることができなかったので、住宅探しが大変でした。その時は、
ニューヨークに知り合いもいなかったし、行ったこともなかったので。 一応、学校からOff-Campus Housing Guideみたいな
ものをもらっていたので、最終的にはその中から選びましたが。日本からFaxを送ったりして、 申し込んだのですが、それがちょっと不安でしたね。
・それはよくある問題ですね。そのOff-Campus Residenceはどうでしたか?
実際、1学期間で出たのですが、まあまあでしたね。学校から近いという理由で選んだのですが、 ニューヨークで最初に住むところとしてはよかったと思います。みんな同じぐらいの年の子で
友達もたくさんできたので、ホームシックにならずにすみました。ただ二人部屋だったので、 授業が始まったら勉強をしないといけないことが山ほどあったので二人部屋はちょっと不便で
したね。
・そうですね。最初は、そういうところに住んで 友達を多く作ったほうがいいですね。いきなり、アパートに住むとなかなか友達ができないので。
ところで、さきほどちょっと聞きましたが、FITを選んだ理由は何ですか?
私の勉強したいと思ったプログラムがFITにしかなかったことと、1年で卒業できるということで 選びました。あと、FITだと実践的なことを勉強できるので。私の場合は、あまりアカデミックな
ことを研究したり、MBAを取るというようなことが留学の目的ではなく実社会ですぐに役立つ ことを勉強したか ったので、その面でもFITは私に最も合っていると思いました。あと、卒業生の評判も
よかったので。
・実際に1年通ってどうでしたか?
期待通り、厳しかったですね。私は、実際運良くアクセプトされたので(笑)、入ってからが 大変でした。
・運良く?
大学を卒業してから1年ぐらいは勉強しないといけないかな、と思っていたのですが、だめもと で、締め切り間際に アプリケーションを出したら、合格したわけなんです。それは、よかったのですが、逆に準備が
できていなかったので、入学後が大変でした。今思えば、もう少しゆっくり準備して、英語力も 十分上達してから入学してもよかったかな、と思っています。
また、1年で卒業できるのはよかったのですが、そのかわり、1学期あたりかなりのクラスをとら ないといけなかったんです。つまり、つめこみで、一つのクラスに対する密度が薄くなるので、もう
少しゆっくり時間をかけて勉強してもよかったかな、とも思ってますね。もうちょっと、勉強したい という分野も多かったのですが、他のクラスの課題があったりして、妥協しなければならないことも
多かったです。
・そうですね。どうしても多くのクラスを取ると、 そうなってしまいますね。では、直子さんは語学学校に行かなかったわけですか?
一応、行ったんですけど、FITに入学が決まってから、語学学校の準備をしたので、 あまり学校の選択の余地もなかったし、3週間ほどしか行けなくって、あっという間に
終わってしまいました。
・それで、FITのクラスではどうでしたか?問題な かったですか?
最初はやはり大変でしたね。Discussionとかみんなの前で先生にあてられて、うまく答えられ なかったり、また、自分が答えたことが理解してもらえなかったり。でも、そういったことは
慣れていきましたね。時間が立てば、打たれ強くなるというか。一度でわかってもらえなくて あたりまえ、といった気持ちで一生懸命話しました。
・それは大事なことですね。逆にしゃべらなくなる のが一番いけない。
話すのは慣れなんですが、試験は大変でしたね。自分では一生懸命勉強したつもりでもいい点数が 取れなかったり。英語力はあるにこしたことはないですね。やはり、十分な英語力を
つけてから来たほうがいいと思います。
・直子さんの今の生活はどんな感じですか?
今は朝の10時から夕方の6時まで、ソーホーのショールームで働いています。アメリカ系なのですが、 デザイナーのショールームです。何人かのデザイナーをあつかっているのですが、
デザイナー達が自分のコレクションをそこのショールームに置いて、私たちが そのセールス、PRおよびアフターケアーを担当しています。私たちは、商品を売ることに
よってデザイナーからコミッションを得るわけです。
私の仕事は、小売店からくるバイヤーの人たちに服を売ることですね。 私は主に日本を含む、インターナショナルの顧客を担当しています。
・将来的には、自分でデザインしたいという気持ちは あるのですか?
いいえ、デザイナーを仕事にしようとはもともと考えていません。私は自分でデザインする よりも良いものを見極めるほうが向いていると思うし興味もあります。だから、やはり、
私はこれからもビジネスサイトで仕事がしていきたい思ってます。
・じゃあ、将来的には、自分で店を持ちたいということですか?
はっきりはわからないですが、そういった希望はありますね。私に投資してくれる人をさがして ます(笑)。もちろん、それまでに実力をつける必要はあると思っています。まだ、全然
実力も経験も ないので。
・休日なんかはどのようにしていますか?
今日は、セントラルパークをピクニックをしてきました。通常は、映画を観に行ったりしてます。 あと、私は街を歩いて、色々なことを観察することが好きなんですね。例えば、お店のデザインや、
どういうものが流行っているかとか、街を歩いている人がどういうものを身に付けているか、 といったことなんですが、色々なことを観察して、客観的に分析しています。
・直子さんの将来の目標は何ですか?お店を持つこと ですか?
そうですね、大きな目標ははっきりわからないのですが、常に何かにチャレンジしていきたいです。 抽象的なんですが、そういったチャレンジ精神を忘れないでエネルギッシュに生きていきたいです。
・そうですか、アメリカで会社を設立するときは、 方法を教えますよ(笑)。
いや、できれば将来はそういうこともしたいと思っています(笑)。その為にもまだまだ勉強が必要ですね。 基本的には自分のやりたいことを常にやって
いきたいですね。
・その気持ちを大切にしてください。では最後に、 これから留学しようと思っている人に一言アドバイスをお願いします。
やっぱり、目標を失わないようにしてください。あと、あまり、自分を追いつめないよう にしてください。苦しい中にも楽しいことをさがしてがんばるというか、少しずつでも毎日
前進していたら、いつかはゴールにたどり着くのだし。たまに、自分を追いつめて病気になる くらい勉強をする人もいますが、そういう人を見ていて、すごくかわいそうだなと思うので、
勉強も大事なのですが、楽しみながら自分のペースでやっていってください。あと何事にも 前向きにでいて欲しいと思います。
・今日はありがとうございました。将来、ソーホー あたりで店をぜひ出してください(笑)
今、インタビューに 応じていただける人を募集していますので、あなたの留学体験をウェブ上で伝えたいという人は
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資格は、基本的に留学生であればだれでもOKです。
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